★ まずは前回の補足から

 前回、ルシファーが人間の肉体に閉じ込められた事
に対し、「受肉(インカーネーション)」という言葉を使い
ましたが、これは作者の造語ではありません。
 カトリックでは、「"イエス・キリスト"は神が人間の肉
体をまとって地上に現れた姿」だと考え、この現象を
「受肉」と呼びました。
 この作品ではその語を拝借し、ルシファーらに対す
る罰として使わせてもらったわけです。

 
 

★ 肉体をもつということ

 ところで、前回頂いた感想の中に、「どうして人間の
肉体をまとうのが罰なの?」という声がありました。
「むしろ、ルシファーは人間ライフを楽しんでるように
見えるけど?」との事。
 作者としては、後々ルシファーが人間であることに
苦しむのを知っているので、第一話ではあまりそれ
に関して触れなかったのですが、読者にしてみれば
そうかもなあ・・・と思ってしまいました。
 そんなわけで、今回はちょっとわざとらしいかもしれ
ませんが、ルシファーが人間である事に戸惑うシーン
を入れてみました。恥ずかしくて身体が熱くなったり、
疲れで本来の力が出せなかったりするのは、彼が
人間だからこそなのです。

★ 四大天使って?

 常識のように「四大天使」という言葉を使ってしまい
ましたが、知らない人は知らないですよね。とりあえ
ず、神直属の一番偉い四人の天使、とでも思ってくだ
されば結構です。
ウリエル、ミカエルの他に、ガブリエル、ラファエルと
いうのがいます。こいつらもそのうち出て来ます。
 天使の階級に関しては、智天使、能天使などの9つ
の階級に分ける分類法がありますが、この分け方だ
と「大天使」が下から2番目の階級になってしまったり
といろいろややこしくなるので、この作品では「四大天
使とそれ以外の一般天使」という考え方をする事にし
ました。特に9階級の上の方の天使は、人格を与えら
れていない抽象的な存在なので、ストーリーに出した
としても扱いにくいからです。

 
 

★ もうちょっと我慢

 今回の話は第一話と展開が似ていたので、がっかりし
た人もいたかもしれません。そもそも、「この物語は長期
的なプランが立ててある 」とは言ったものの、実は第一
話と第二話に関しては全く考えていませんでした。です
から、急造でここまで話を作れたなら、むしろ上出来か
なと作者的には思っているぐらいです。
 でも、次回からはようやく描きたいと思っていたキャラ
や場面が出て来ます。今回、ルシファーとウリエルの間
に何かあったような事をほのめかしましたが、それも次
の回で明らかになります。
 というわけで、もうちょっと辛抱してください。第四話・
五話あたりから、徐々に盛り上がってくると思うので。