★ 幻の対抗馬

 オリンピアに行った時に、実際に陸上競技場を走って
みたんですが、その時、端から端まで結構あったよなあ
と、ヘルメス戦を書きながら思い出しました。そこで、い
ろいろ調べてみたところ、本編でも解説した通り、片道
約192メートルでスタディオン走、往復でディアウロス走
と呼ぶ事を知ったわけです。往復で400メートル近くあっ
たのか・・・・。全力ダッシュするには、ちょっと長いなと
思ったんですよねえ。
 ところで、本編のディアウロス走ですが、実は余裕が
あれば、ヘルメスとホルスの他にもう一人、対抗馬を
用意する予定でした。世界大会ですからね。
 候補に挙がったのはインドのスカンダという神様で、
仏教では「韋駄天(いだてん)」に当たります。やっぱり
脚が速い神様と言ったら韋駄天でしょう。
 この三者の決勝戦というのを描きたかったんですが、
残念ながら分量とキャラ絵の関係で断念しました。
うーん。出したかったなあ、韋駄天。

 
 

★ ピレーネの泉

 まず、ピレーネの泉についてですが、これは事前にペ
ガサスに関連した泉だという知識があったので、コリン
トス遺跡を訪れた際も、バッチリ写真に収めてくるつも
りでした。ところが、この遺跡には「グラウケの泉」とい
う、もう一つ有名な泉がありまして、ガイドさんもこっち
だけ紹介してそれで満足しちゃったものだから、帰って
来てから「あれ?そう言えばピレーネの泉ってどこだっ
け?」てな状況に・・・・。
 幸い、それに近い場所の写真を撮ってあったので、
今回はそれをベースに背景を描きましたが、あまり泉
っぽくないのはそういう理由です。
 そして、次はいよいよペガサスを描くぞという段階に
なったんですが、今度は翼がうまく描けない・・・・。そも
そも、実在しない動物をうまく描くというのが無茶なの
です。一瞬、「翼のないペガサス」という、いわくつきの
ペガサスにしようかとも考えましたが、そんなのを出し
ても、最終的には「翼が甦ったぞ!」みたいな話にしな
いと盛り上がらないので、諦めて適当なところで妥協
しました。別に絵で勝負してないしね!(←ちょっと寂
しい)

★ 真の冥王星?

 太陽系の惑星の力をギリシャの神々から学ぶという
構想は、この物語を思いついた20年以上前から抱いて
いたものですが、その後、まさか冥王星が準惑星に格
下げされるとは思ってもいませんでした。今にして思え
ば、格下げ前に作品を発表して、後から恥をかくよりは
いいかなどと思うわけですが、いずれにしても、今更ハ
ーデスの存在価値を失くすわけにはいきません。あれ
これ考えた末、今回のような「真の冥王星は別にある」
という展開になったわけです。
 ただ、そのおかげで、当初考えていた冥王星の力を
修正する事になり、その結果、冥王星がルシファーの
勝利のカギを握る可能性も出てきました。そういう意味
では、これはこれで良かったような気もします。