★ マルドゥークはなぜ負けたか

 前回発表されたトーナメント表を見て、読者の方々も
いろいろ想像したと思いますが、一回戦の結果は予想
通りだったでしょうか。おそらく、マルドゥークが負けた
事を意外に思った方もいたのではないでしょうか。
 オリエント編から登場したマルドゥークは、カナーン
のアナト、エジプトのホルスと同様に、今後のレギュラ
ーメンバーとして考えているキャラですが、主神でもあ
るしキャラも立っているので、基本的には活躍する事
を期待されています。
 しかし、前回の制作秘話でも話しましたが、当初、こ
のギリシャ編の男神バトルは、トーナメントではなく団
体戦として考えていました。団体戦という事は、例えば
7試合が行われるとしたら、最後の大将戦までに3勝
3敗となっているのがこの手のお話のセオリーですか
ら、味方側のメンバーを3人は負けさせないといけま
せん。
 そこで、その時に負けてもいい戦いとして考えていた
のが、今回まさに一回戦で敗退した面々だったのです。
 アッタルはまあ、ああいうキャラだから負けてもいい
として、トールは強いけどおっちょこちょいだから負け、
そしてマルドゥークは互角の戦いを演じながらも、相手
に同情して身を引くという結末。
 トーナメントに変更した後も、その時の設定をそのま
ま引き継いだため、マルドゥークは惜しくも負けてしま
ったわけなのです。

 
 

★ ウィッチは左利き?

 今回もまた「やってしまった」キャラクターがいます。
次のアステカ編(仮)の主要キャラ、「ウィッチ」ことウィ
ツィロポチトリです。
 ギリシャ勢に飽きてきたせいもあり、とにかく早く描
きたいという思いから、戦闘シーンを書く前にキャラ絵
を完成させてしまったのですが、見た目のディティール
にばかり気を取られ、盾をどちらの手に持たせるとか
は深く考えていませんでした。
 そして、戦闘シーンを書き始めるにあたり、改めてメ
キシコで買ってきた神様の本(スペイン語)のウィツィ
ロポチトリのページを、Google翻訳で解読したところ、
その名前の意味は「ハチドリの左利き」・・・・?
 ああ、そうなんだ。左利きなんだという事で、その後
の戦闘シーンでも、最後にヘパイストスをつかみにい
く手は左手として話を進めていたわけですが、キャラ
絵を見てください。こいつ、その利き手の左手で盾を
持ってますよね?にも関わらず、作者は全く気付かず
に、最後の空中に飛ぶシーンも、左に盾を持った姿で
描いてしまったのです。
 気付いたのは最終調整の時でした。読み進めてい
くと、ハンマーの回転を盾ごと突っ込んで止めたシー
ンで、「ウィツィロポチトリは盾を捨てると、その手で
ヘパイストスの頭をつかみにいく!」とか書いてある。
え?それじゃあ、その後の空中に飛んだ絵と矛盾し
ちゃうじゃん・・・・
 今さら挿絵を描き直す気力もなく、かと言って、もう
一度盾を拾って飛ぶ理由もないので、とりあえずこの
物語に関しては、ウィッチは特に左利きではないとい
う設定に泣く泣く変更した次第です。

★ ディオニュソスとマイナデス

 さて、ギリシャ神話で作者が一番嫌いな神様が登場
しました。ディオニュソス神です(笑)。
 正確にはディオニュソスそのものが嫌いなわけでは
なく、その取り巻きのマイナデスが嫌いなのです。自分
たちの気に入らない相手を、集団で襲って八つ裂きに
して殺してしまうとか、あり得ねえだろ?と思うわけで
すが、そもそも作者は宗教が嫌いなので、こういう盲目
的な信者の暴走は許せないんですよね。
 さらに、作者は酒を嗜まず、彼らの思想に全く共感で
きないという点も加わり、オリンポス十二神に数えられ
ているにも関わらず、どうしても好きになれない神様に
なってしまったというわけです。
 まあ、キャラクター辞典の方にも書きましたが、この
神に関しては、神話が先と言うより信仰が先にあった
と思われるので、自分たちを正当化するための神話と
なると、こういう話になるのも仕方がないのかもしれま
せんが。
 というわけで、ディオニュソス神のファンがいらしたら
ごめんなさい。本作品のディオニュソスは、あくまでも
作者の偏見であり、彼にもきっと魅力的な部分がある
のでしょう。作者は全く思いつきませんが。