★ パンテオン

 今回、マルスの転神の舞台となったローマのパンテ
オンですが、この背景画の元となる写真は、いつも告
白部屋で感想を頂いている読者の方から提供して頂
きました。まさにこのギリシャ編の取材旅行で知り合っ
た方なのですが、昨年末、ローマに旅行に行くと聞き、
代わりに写真を撮ってきて頂いたものです。この場を
借りて御礼申し上げます。いつも以上に気合を入れて
描かせて頂きましたので!
 ところで、実は作者も昔、ローマには行った事があり
まして、ただこのパンテオンに行ったかどうかは覚え
ていないのです。まだデジカメなんて便利な物が無か
った時代、限られたフィルムで撮ってきたローマの写
真はわずか三枚。その中にパンテオンはありません
でした。結構、歩き回ったはずだから、見たのかもし
れないし、見てないのかもしれないし・・・・・。
 というわけで、作者の記憶に残っていれば、神殿内
のシーンも描けたかもしれないんですが。残念。

 
 

★ 堕天使ベリアル

 今回のもう一つの目玉は、何と言ってもベリアルの
正体が明らかになった事でしょう。
 このシーンについては、ベリアルを登場させた当初
から予定していた事でした。ですので、今回プレイバッ
クした通り、第一部の最終話の時点で既に伏線を張っ
ていたのです。決して後から書き加えたわけではあり
ません。その後も、ちらほらと細かい伏線は描いてき
たつもりですが、作者としてもようやく待望のシーンを
描く事が出来て、「ようやくここまで来たか」と安堵して
います。
 まあ、当初からそれなりに謎めいたキャラだったの
で、「ベリアルならあり得るか」と思っていただけると
幸いですが、「じゃあルシファーと戦った時はどうだっ
たんだ?」等々は、読者の想像の余地を残しておくと
しましょう。
 ルシファーも成長する中、今後もベリアルが頼れる
仲間であり続けるには、今回のカミングアウトは必然
だったのかもしれません。

★ ニケとガブリエル

 最後にはギリシャのニケもヴィクトリアに転神してし
まったわけですが、これも予定通りと言えば予定通り
です。ただ、かつてローマ神話を勉強した時に、この
女神が印象に残ったから登場させたはずなんですが、
今回改めて神話を読み返しても、特に何かエピソード
がある女神ではないんですよね。単純に、軍神に勝
利の女神を加えたら無敵じゃん、と思っただけかもし
れません。
 むしろ、ガブリエルの誘導の方が予定外でした。前
回、何となく仲良しにさせた二人ですが、あの状況で
果たしてガブリエルは呼ばれてすんなり従うかなと。
加えて、ニケの方も何の情報もなく突然ローマに現れ
るのもどうかと思い、じゃあ、一緒にいる時に召集が
かかった事にして、ニケだけ行かせちゃえという展開
にしたわけです。
 何となく描いたシチュエーションから、新たなストー
リーが生まれる。これ、この作品では結構よくある事
なんですよね。