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★ 強敵アポロン
今回、一番心配しているのは、果たしてアポロンは
強かったのかという事です。決勝戦の相手ですから、
今まで戦ってきたどの相手よりも強くないといけなか
ったのですが、手持ちの攻撃はハイパーロゴスと「太
陽の力」、それに弓と格闘を少々。なので、それだけ
で「アポロン強ぇ!」と読者に思って頂けたかどうか
は非常に不安です。
そもそも神話中のアポロンは、太陽神というよりは
オールマイティ感が強いので、個性的な戦闘シーン
を描くのには向いてないのかもしれません。それで
も、ルシファーに致命傷を与えるとすれば、やっぱ
り太陽の力しかなかったわけですが、それだとエジ
プトのアメン・ラアやアテンと能力が被ってしまうた
め、その辺りの差別化がうまく出来なかった事が
悔やまれます。
というわけで、アポロンの強さを直接的に描く事
には失敗したかもしれませんが、それでもルシファ
ーの惑星の力をことごとく破っていく姿を通じて、
「アポロン強し!」というイメージを抱かせる事が
出来たとしたら、それで成功としたいです。
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★ 馬車戦について
こちらも微妙でしたね。馬車の完成まで苦労させ
た割には、結構短い時間で終わってしまいました。
もともと、「アポロンの太陽の馬車」と「ペガサス」
というモチーフから、安直に「馬車戦をやろう」な
どと思ったわけですが、それで決着を付けるつも
りも毛頭なかったため、何となく中途半端に終わ
ってしまった感は否めません。
ただ、自分が最初にイメージしていたのは、中世
の御者が操るようなガッシリした馬車だったんです
が、実際の古代ローマなどで使われていた馬車は、
立ち乗りで屋根のないシンプルな物だったので、
絵的には思ったほど苦労はしませんでした。という
か、馬でほとんど隠れちゃってますしね。
実は、ペガサスは言葉を話せるという案もあって、
最終話でルシファーを励ますために初めて言葉を
発する、というシーンも考えていたのですが、動物
はやっぱり仕草で語るから感動するんだよなと思
い直し、その設定はボツにしました。今はそれで良
かったと思ってます。
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★ 戦闘シーンはもう結構
いやあ、本当にギリシャ編は戦闘シーンが多くて、
さすがの作者も疲れました。もう戦闘シーンはしばら
く描きたくないです。若い頃はこういうのを描きたくて
仕方がなかったはずなんですけどね。
対戦相手と対戦結果だけはすぐに決まるのですが、
それぞれの武器や得意技は何なのか?何のために
戦ってるのか?それらを捻りだして、決められた尺の
中でクライマックスまで持っていく。思ったより簡単な
作業じゃないんですよ、これが。
また、画力が乏しい作者は、出来るだけ絵を描か
ずに済ませたいのですが、接触プレーや小道具を
使った戦闘シーンは、さすがに効果バックや文章だ
けでは伝えきれません。
今回のパンクラチオンでも、必要最小限の挿絵は
描いてきたつもりですが、少し時間を置いて読み返
した時に、「ここはやっぱり挿絵が必要だなあ」と思
うシーンが多々ありそうな気がします。今後、こっそ
り挿絵を追加する可能性大です。
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★ 労!ギリシャ編・完
というわけで、約2年に渡るギリシャ編もようやく
フィナーレを迎えましたが、今は達成感というより
疲労感の方が強いです。上にも書いたように、あ
まりモチベーションの上がらない戦闘シーンに頭
を悩ませ続けた事も、大きな要因と言えるでしょう。
それでも、描きたいと思っていたシーンは描けた
ので、決して不満があるわけではありません。
ただ、客観的に見て、このギリシャ編は面白か
ったのかという不安と、仮に面白かったとしても、
一部や二部の頃と比べてだいぶテイストが変わっ
てしまってるんじゃないかなという懸念が、何とな
く作者の心に影を落としているという。
でも、読者の声もない今、作者が一人で悩んで
も仕方がないので、ここは素直に自分自身の労
をねぎらいたいと思います。ギリシャ編の評価は、
後世の読者に委ねましょう。(後世っていつだよ!)
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