★ 久々の人間キャラ

 この作品は人間キャラが極端に少ないのが
特徴です。理由としては、ただでさえ堕天使や
神々がたくさん出てくるので、無駄に人間キャ
ラを出すと、そこにリソースを割かねばならず、
本当に書きたいものが疎かになりがちだから
です。また、名前を出した以上は「キャラクター
辞典に載せなければ」という心理が働き、「そ
こまでするほどのキャラか?」と自制心が働く
というのもあります。
 なので、人間キャラを登場させるからには、
継続して出し続けるか、あるいは物語に影響
を与える強烈なインパクトを持つキャラクター
に限られるわけですが、今回、久々にその人
間キャラが登場しました。牧場主のドニですね。
 第六部は「人間に対するスタンス」が裏テー
マになっているため、さすがに一人ぐらいは人
間を出さなきゃダメだろうと思ったのと、妖精
は神々よりも人間に近しい存在なので、割と
出しやすかったというのが主な理由です。
 名前の由来は、アイルランド旅行に行った時
のツアーバスの運転手さんです。今後、継続し
て出すかはわかりませんが、少なくとも第六部
中には再登場させたいと思ってます。

 
 

★ フォモールの等級

 今回、オクトリアラッハという、固有名を持つ
新たなフォモール(巨人)が登場しましたが、
その過程で「上級」「下級」というフォモールの
等級について言及がありました。これらは作者
の完全な創作です。
 そもそも、フォモールが純粋に巨人かどうか
も諸説あるようですが、一応、この作品では初
めて読んだケルト神話の本に「巨人族」と書か
れていたため、そちらを採用しています。
 「下級」と称している雑魚のフォモールは、
アメコミの「超人〇ルク」をモデルにしました。
ただ、肌の色が緑なのはそれが原因ではなく、
アイルランドのイメージカラーが緑色だからで
す。丸パクリと思われたくなくて、緑以外の色
も試しましたが、どれもしっくり来なかったので。
 逆に、固有名のある「上級」キャラは、個別
の色を当てようと思ってます。とはいえ、オクト
リアラッハはモデルが特撮俳優なので、普通
に薄橙色になってしまいましたが。

★ ダグダの牝牛「大海」

 ダグダという神の記憶を取り戻すため、ルシ
ファーたちが探す事になった雌牛。これ、当初
は「大海」という固有名詞を持っていました。
というのも、自分が学生時代に作った神話ファ
イルに、「ダグダの宝物/牝牛『大海』」と書か
れていたからです。
 おそらく、当時の参考文献のいずれかに、そ
う書いてあったからだと思うのですが、改めて
ネットで調べたところ、それらしき名前が全く
出て来ない。「ダグダが労役の報酬としてブレ
スからもらったもの」「アイルランド中の全ての
牛を率いる王」という設定は同じなのですが、
どこにも「大海」という名前は出て来ません。
念のため、「大海」を英語やアイルランド語で
も検索しましたが、それらしきものはヒットせ
ず、代わりに「黒い鬣(たてがみ)を持つ雌牛」
という記述があちこちに見られました。
 というわけで、後で突っ込まれると面倒なの
で、「大海」という呼称は取り下げ、ただの雌
牛という表記に変えました。ただ、「黒い鬣を
持つ」を加えると、レプラホーンにしか判別で
きないという設定が崩れてしまうので、そこは
都合でカットしました。