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★ メキシコ編スタート
ギリシャ編からだいぶ時間が空きましたが、よう
やくメキシコ編をお届けする事ができました。
メキシコ編を始めるにあたって、まずは神話の読
み直しからスタートしたんですが、そもそも自分が
勉強していた学生の頃は、この地域の神話本はほ
とんどなかったので、今回は資料として新たに数冊
の本を購入。中には新品で2万円強もする「マヤ・
アステカ神話宗教事典」というものもありました。や
るからにはそれなりの投資はしようと、割安の中古
や英語版に頼らなかったのが、今回の本気度を表
しています。
しかし、改めて本格的に勉強してみると、読んで
いて「オエッ」となる描写も多々ありまして、結構し
んどかったです。これらの残酷な描写をいかに作
品に馴染ませるかが、作者の力量を問われるとこ
ろですね。
ちなみに、予告では「メソアメリカ編」としていた
のですが、今回扱う地域は取材に行ったメキシコ
に限定されるので、同国へのリスペクトを込めて、
改めて「メキシコ編」とさせていただきました。
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★ 観光要素多め
読んでみておわかりかと思いますが、今回の話は
かなり観光要素を多めにしています。取材目的とは
いえ、せっかく旅行に行ったのだから、少しはその
魅力を作品内で伝えてみようかなと思いまして。
もっとも、第一話のラストをリリスの死で終わらせ
たかったので、そこまでの繋ぎとして、観光描写を
多めにせざるを得なかったという事情もあるのです
が。
というわけで、背景にもかなりの気合を入れたつ
もりです。と言っても、一から描いてるわけではなく、
写真の輪郭をトレースして、それに画像編集ソフト
で色を付けているだけなんですが、マヤ・アステカ
の建築は造形が細かいので、そういった細かい陰
影等も可能な限り伝わるように努めました。
ただ、忠実に再現しすぎて失敗したのがジャガー
の絵。これはもちろん、自分が撮った写真ベースで
はないんですが、オリジナルの丸パクリではないも
のの、デフォルメをしなかったせいで、かなり浮い
た絵になってしまいました。とはいえ、あの模様を
自力で描くのは厳しいからなあ・・・・。
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★ リリスの死について
メキシコ編でリリスが死ぬ事は、かなり昔から決
まっていた事なんですが、いざその時が来てみると、
さて、どうやって死なせたものかと頭を悩ませる事
になりました。
最初はあやふやなアステカの知識から、ルシファ
ーの目の前で心臓をブチ抜かれるとか考えてたん
ですが、これだけ愛情を込めて描いてきたキャラに、
今更そんな残酷なシーンを描けるかい!と自分自
身からストップが。
そこで、ルシファーを庇って死ぬとか、地元の子
供たちが生贄になる代わりに犠牲になるとか、名
誉ある死をいろいろと考えたんですが、どうもしっ
くり来ない。
主人公については、死んだら話が終わっちゃうの
で、暗黙の了解で死なない事になってますが、リリ
スについては生き返らせるかどうか、現時点では
決めてません。ただ、心臓を抜かれるとかして死体
を傷付けてしまうと、生き返る場合に支障となりか
ねないので、とりあえず、いつ生き返ってもいいよ
うに、今回のような形で死なせる事になりました。
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★ アステカとマヤ
まず、アステカについてですが、スペインの征服
時に、メキシコ中央部にメシカ族という民族が作っ
帝国がありまして、一般的にはそれをアステカ帝
国と呼んでいます。本編にもある通り、この地域は
単一の民族がずっと支配していたわけではないん
ですが、信仰されていた神様たちは共通するもの
もあったようです。アステカの神様≒メキシコ中央
部の神様みたいな感じですかね。
一方、マヤについては、これも本編にあるように、
アステカのように統一された帝国が生まれなかっ
た文明で、小国が栄枯盛衰を繰り返しながら、そ
れだけにしぶとく生き残ったという歴史があるよう
です。
「アステカ」も「マヤ」も自称ではなく他称だったら
しく、自分たちの事を「アステカ人」とか「マヤ人」
とか言っていたわけではないようなんですが、この
作品では便宜上、神々に自分たちの事を「アステ
カ」とか「マヤ」とか呼ばせています。
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