★ アステカ・マヤ勢のカラーリング

 今回のアステカ・マヤの神々については「緑」
を基調とするカラーを当てる事にしたのですが、
メキシコの国旗の色に引っ張られたのか、赤が
多めのかなりカラフルな衣装になってしまいま
した。第一話でイツァムナーとアステカの3人
が並んだ時は、作者も「画面がうるさっ!」と思
ったほどです。
 実は、アステカとマヤの神々については、色の
付いた絵や資料が残っていて、今回はそれらを
参考にして描いたため、色数が多くなってしまっ
たのかもしれません。オリエントやギリシャと異な
り近世まで残っていた文明なので、その辺で差
が出てしまうのは仕方がないのですが、ちょっと
派手過ぎたかなあ。

 
 

★ 原点回帰「人間ルシファー」の復活

 元々、この作品では、人間の肉体に閉じ込められ
たルシファーが、人間としての感情に悩み苦しみな
がら成長していく、というのをコンセプトにしていま
した。
 しかし、初期の頃こそ、そんな場面も描いていた
ものの、次第に「やっぱり冷静沈着で強いルシファ
ーの方がカッコいい」みたいな雰囲気になってしま
い、ギリシャ編が終わる頃にはただの「強い人間」
「超人」でしかなくなってしまった事に気付きました。
 そこで、第五部ではもう一度原点に戻り、主人公
の感情面を大きく揺さぶるような出来事を中心に
据え、その葛藤と成長を描いていく事にしました。
 というわけで、前半は今までにない「ウジウジした
ルシファー」が多くなるかと思いますが、仲間のサポ
ートや復活への過程を通して、今回は「共感できる
ヒーロー像」を描いていければなと思っています。

★ 悩ましき呻き声

 ただ、そうは言っても、あまりにもルシファーっ
ぽくない姿を描いてしまうと、作品全体に違和感
が生じてしまいます。そういう意味で、意外に悩
んだのがルシファーの呻き声でした。
  ビーチで発作が起きた時、また自殺の女神の
所でロープを見た時、ルシファーが「うぅ」とか「お
ぉ」とか呻き声を上げてますが、これを「ぐぅ」にし
たり「ぬおぉっ」にしたりするだけで、全然雰囲気
が違ってくるのです。
 最初、適当に書いてから改めて読んでみると、
なんかしっくり来ない。もう少し何かを思考してる
感じがいいのかなと、「オ・・・・オレが・・・・」とか
「リ・・・・リス・・・・」とか入れてみたんですが、そ
れだと逆に「パニック」感がない。
 何が気に入らないのか原因を探った結果、とり
あえず「ぐ」とか「が」とかの濁点は相応しくないと
いう結論に達しました。これは、脳内で思考がぐる
ぐる回っている時に、濁音は出て来ないんじゃな
いかなと思ったからです。こういう濁音は肉体的
な痛みで出て来るもので、心の痛みには出て来
ないんじゃなかなと。
 実際、どうなのかはわかりませんが、作者も俳
優になったつもりで、伝えたいものを表現しよう
と頑張っているのです。

 
 

★ テミスはギリシャに

 もう今後のレギュラーは確定か?と思われたテミ
スでしたが、今回はギリシャに残ってもらう事にし
ました。衣装も当初のネグリジェ(?)に戻してい
ます。
 ギリシャ編の前半で「ルシファーたちがホーム」
みたいな話にもなってましたが、その後の球技で
アテナたちともわだかまりが解けた気がしたので、
もうギリシャに残っても問題ないのかなと。
 また、今回はルシファーとリリスの結びつきが一
つのテーマなので、そこにテミスが入って来ちゃう
と話がややこしくなるというのもありました。
 当初、テミスは「部」が変わるごとに異なった衣
装で登場するコスプレキャラとして考えてたんで
すが、それをやりたいためだけに、不要なシーン
で出て来られても困るので、今回は裏方に回って
もらった次第です。
 ちなみに、コスプレさせるとしたら、今回は女医
(白衣)で登場させる予定でした。