★ ルシファーたちの順路

 さて、今回から始まったルシファーとアスタロト
のマヤ放浪編ですが、作者が実際に訪れた遺
跡をまんべんなく登場させようとしたために、二
人の順路についてかなり頭を悩ませる事にな
りました。
 登場させたかった遺跡は、東から順にトゥルム
(vsイシュタブ)、カバー(vsエク・チュアフ)、チチ
ェン・イツァ(vsイシュチェル)、ウシュマル(最終
地点)だったので、スタート地点(リリスの死亡
場所)を東端のカリブ海にすれば、東から西へ
スムーズに進めると思ったのですが、自分の記
憶を辿る限り、カリブ海沿岸は浅瀬が多く、リリ
スが溺死しそうな場所が思い浮かびません。
 そこで、チチェン・イツァのセノーテなら深そう
だしいいかなとも思ったんですが、そうすると、
そこからいったん東端のトゥルムまで行って、
また西へ向かってウシュマルへ、という不自然
なルートになってしまいます。
 結局、あれこれ考えた末、カリブ海寄りの別の
セノーテを事件現場とし、ルシファーはいったん
ホテルに戻ってからスタートさせる事になりまし
た。

 
 

★ 主人公と作者のモチベーション

 今回はGW中にマヤの神々のキャラ絵も描き上
げ、本来なら余裕を持ってリリースできるはずだ
ったんですが、途中から急にモチベーションが下
がり、予定ギリギリの公開となってしまいました。
 読者がほとんどいないとか、職場で要らぬ中傷
を受けたとか、考えられる原因はいくつかありま
すが、基本的にはそんなものは乗り越えたつもり
で、じゃあ何が原因なんだろうといろいろ考えた
結果、もしかしたら主人公の状態に関係してるの
では?と思うようになりました。つまり、主人公に
元気がないと、作者のモチベーションも下がる説。
 神話編が始まって以来、ルシファーがメインじゃ
ない話も増えてきましたが、それでもやっぱりル
シファーは主役なわけで、その主役が不甲斐な
い状態だと、どうも作者のモチベーションにも影
響するようなのです。
 今回、最後に復活したかに見えたルシファーで
したが、アスタロトに言わせるとまだ不完全らしい
ので、ルシファー共々、作者も苦しい時期が続き
そうです。

★ 必殺技名ネタバレ(アスタロト編)

 久々の登場のアスタロトでしたが、この人だけ必
殺技名のネタバレをしていなかったようなので、改
めて解説させていただきます。

一つ目は、相手の発するエネルギーで点火する、
危険な赤いガス。

 クリムゾン・ガス → クルムソン・グス → キルムソ・グス
 → ムソルキ・グス → ムソルグスキー (Mussorgsky)

ちなみに、アスタロトはよく自分の状態を「不完全
燃焼」だと言っていますが、実際、不完全燃焼に
よって毒性の一酸化炭素が発生するそうなので、
ジャブ的に使われる毒ガスも、彼に相応しい技と
言えるでしょう。

二つ目は、言葉だけだと説明しにくいのですが、
急角度で方向転換するトリッキーな技。

 フルベント・ラッシュ → フンベルト・ラツシュ
 → フンラツシュ・ベルト
 → フランツ・シューベルト (Franz Schubert)

「フルベント」というのは「Full Bent」つまり最大限
に曲がった状態の事で、釣り竿が限界まで曲が
った様や、大きなカーブのあるパイプの種類を
指す事があるようです。

 思えば、当初は必殺技名を全て作曲家の名前
にしようとしてたのに、途中でネタ切れになっちゃ
ったんですよねえ。