★ 死者の審判

 今回のメインイベントであるエジプトの死者の審判です
が、参考資料によって審判の手順や出てくる神々がまち
まちだったので、結構苦労しました。
 多くの伝承では、書記の神のトト神というのが重要な役
割を担ってたりするのですが、今回はアヌビスとマアトで
手いっぱいだったので、そこそこ有名な神でしたが登場を
見合わせる事に。まあ、単純にキャラ絵を描くのが面倒だ
ったというのもあるのですが。
 その他にも、死者の魂は太陽神ラアの船で審判の間
まで行くという話があったのですが、この作品ではラアは
既にアメンと習合してしまっているため、ここで単体として
出すわけにも行かず、別の資料でホルスが案内役になる
というものがあったので、そちらを採用する事にしました。
 というわけで、読者の方々が見聞きした伝承とは異なる
場面も多々あるかと思いますが、神話に「正しい」も「間違
ってる」もないと思うので、そこは寛容な心で受け入れて
いただければと思います。

 
 

★ テミスの真の姿

 既にギリシャの女神である事がバレバレのテミスですが、
この度、作者はギリシャに旅行に行って参りまして、現地
でテミスの像を入手しました。こちらがその写真です。
 これを見てもわかる通り、テミスは目隠しをしている姿で
描かれる事が多いのですが、その理由については作品中
に書いた通りです。ただ、寝る時も食事する時も目隠しし
てるとは思えないし、それがデフォルトだと絵的にも魅力
が無くなってしまうので、この作品では目隠しをしない姿
で描いてきました。まあ、この像も手に入れた事ですし、
せっかくだから目隠しバージョンもという事で、今回の話
ではそんな姿も描かせてもらってます。
 しかし、そんな事よりも、この像をもっと早く手に入れた
かったなあと思う点が二つ。
 一つはテミスの天秤なんですが、作品中の天秤はネット
上で見つけた画像を参考に描いたシンプルなものだった
ので、出来ればこの像の天秤を描きたかったなあと。
 それと、テミスの衣装ですが、今のテミスの衣装は実は
ネグリジェだったりします。「古代ギリシャっぽい衣装」と
いうのが何となくイメージとしてはあったのですが、イマ
イチ良い資料が見つからず、これでいいやみたいな感じ
で決めてしまい・・・・・・この像の衣装にしたかったなあ。

★ 大人になったリリス

 第三部では、神々と堕天使との間にかなりの力の差が
あるという設定で話を進めているため、正直、堕天使組
は埋もれてしまうんじゃないかと心配してたのですが、
全然そんな事ありませんでしたね。ベリアルなんて、むし
ろ目立ちすぎですし。
 そんな中、作者としても成長したなあと思っているのが
リリスです。どちらかというと、ギャアギャアうるさいだけ
のキャラでしたが、意外と他の女性キャラとは相性がい
いんですよね。
 当初は恋のライバル的な関係で描こうとしていたアナト
にも妙に懐かれてしまい、いい感じで「お姉ちゃん」ぷり
を発揮してますし。もともと、リリスは出産に関連する悪
魔だったりするので、潜在的な母性本能が引き出された
のかもしれません。
 また、テミスとの絡みでも修羅場になるかと思いきや、
意外にも大人の対応。これは、自分の方がルシファーを
知っているという自信から来るのでしょうか。その辺は作
者にもよくわかりませんが、いずれにしても、環境が変わ
るとキャラも変わるものなんだなあと驚いている次第です。