★ マルコシアスに乗れるのか

 さて、犬猫(?)の小さな冒険から始まった今回のお話
ですが、その中にバステトがマルコシアスに騎乗する場
面がありました。しかし、いくらオオカミとはいえ、マルコ
シアスに人間サイズのバステトが乗れるのか?と、作者
自身がちょっと疑問に思いまして。
 そこで、過去を辿ってみたところ、既にマルコシアスが
二度ほどルシファーを背に乗せている事がわかりました。
いずれもソロモン編なのですが、一回目はダゴンの進行
を止める際、そしてもう一回は魔人化したソロモン王に近
付く際。どちらのシーンも、「ワシの背に乗れ!」「おう!」
みたいな感じで、何の躊躇もなくルシファーを乗せている
んですよね。
 では、今回、どうしてそれが気になったかというと、この
偶然生まれた犬猫のコンビプレーを、是非とも絵にした
いと作者が思ったからだと思います。絵にしようとしたら
二人のサイズに気付き、「ん?」という感じで。
 でも、描いてみたら意外と違和感なく仕上がったので、
まあ良しとしますか。マルコシアスは結構大きなオオカミ
だったという事で(笑)。

 
 

★ 太陽神ラアをどう描くか

 この作品では、エジプトの太陽神ラアは既にアメン神
に習合され、アメン・ラアとなっているという設定で話を
進めてきました。ですから、ラアは表立っては出てきま
せん。でも、習合されているだけで、アメン神の中では
生きているという設定でもあるので、そこから今回の
アテンとの対話シーンが生まれたわけです。
 その際、ラアをどう描くかについて結構悩みました。
一般に、ラアは太陽を乗せたハヤブサの頭を持つ神と
して描かれる事が多いのですが、それだと絵的にホル
スと被ってしまって面白くない。
 では、頭上の太陽の部分だけを抜き出して描こうか
とも思ったのですが、それだと「ウラエウス」という蛇の
部分が目立ってしまい、何となく蛇が喋ってるみたい
になりかねない。
 そこで、そもそも「ラアは太陽そのものだ」みたいな
説も見かけたので、ズバリ太陽でいいじゃないかと。
ただ、それでもキャラ絵ではなく背景画として描いたの
は、単独で表に出てくる存在ではないからです。従っ
て、キャラクター辞典にも載せませんので悪しからず。

★ 二話同時公開にしたわけ

 この第三部は、三つの地域で起きた出来事が、徐々に
一つに集約されていくというところに面白さがあると思っ
てるのですが、この集約という作業が、やってみると意外
と難しいものでした。
 第七話の冒頭で、イシスがセトとの接触を告白したとこ
ろから真相がわかり始めるわけですが、この情報がどこ
の地域に、どのタイミングで伝わったかという事をきちん
と整理しておかないと、誰がどこまで知っているか、とい
うところに矛盾が出てきてしまうからです。
 というわけで、第七話は既に出来上がっていたものの、
続く第八話で「あのセリフは七話で言わせるべきではな
かった・・・・」というような事が十分起こりそうだったので、
様子を見て二話同時公開とさせていただきました。