★ 矛盾から生まれるストーリー(1)

 この作品を描いていてつくづく思うのは、矛盾から生まれ
た設定やストーリーが多いという事。物語を書いている途中
で、「待て。このキャラクターがこんな事を言うのはおかしい
ぞ?」と思ったり、またこれから描こうとする出来事が、以前
の誰かの言動に矛盾してる事に気付いたり・・・・。
 例えば、今回のキメジェスによるバアル神復活の件。ベル
ゼブブとバエルが融合すればバアルに戻れる、と書いたま
では良かったのですが、この二人は魔界でも一緒にいたは
ずだから、そんな事が出来るならとっくにやってるのでは?
と作者自身がツッコミを。この矛盾を解決しようとあれこれ
考えた結果、「人間の肉体が媒体になる」なんていうもっと
もらしい設定を思いついたという。我ながらこれには驚きま
した。

 
 

★ 矛盾から生まれるストーリー(2)

 今回はキメジェスがベルゼブブを誘い出すために、バア
ル神復活の話を持ちかけるわけですが、そもそもそれって
ソロモンの意志に反する事なんでは?と、これまた矛盾が
発生。
 実は、この点については以前から気付いてまして、第一
話でソロモンがバエルに「復活したいなら力を貸すぞ」みた
いな事を言っちゃった時点で、「やっちゃったな」とは思って
たんです。ただ、ソロモン編を盛り上げるため、また第三部
への伏線も兼ねて、どうしてもこのバアル復活の話は避け
て通れないので、いろいろ考えた末、何となくキメジェスが
悪者みたいになって落ち着いてしまいました。まあ、いずれ
フォローはしますけど。
 さらに今回、ソロモン王も実は重大な矛盾をやらかした事
が明らかに。(いや、実際は作者がやらかしてるんですが)
 本来、一民族の神であるユダヤ教の神を、全人類に知ら
しめて従わせようという根本的な誤り。ソロモン王が生きて
いた時代にはキリスト教はなかったので、彼がユダヤ教の
神を絶対と考えるのは問題ないのですが、その神が全人
類の唯一の神のように考えるのは、少々飛躍し過ぎなん
ですね。
 一応、キメジェスがフォローを入れてくれましたが、今回
は宗教がバックグラウンドにあるので、聖書や宗教の本を
読み返しては、設定の甘さを痛感しています。

★ ミスから生まれたキャラ設定

 今回はこんなのばっかりですが、実は作者のミスでキャ
ラの設定が予定と変わってしまった人がいます。
 問題のシーンは、ベリアルが怪物の正体を暴くところ。
あのベリアルの描いた絵は、本当はもう少し上手い絵に
なる予定でした。ところが、作者が面倒くさがって、画像
編集ソフトのブラシツールで適当に描いたものだから、
悲惨な結果に・・・・。
 ただ、よくよく見ると、ヘタうまというか、結構味のある絵
のようにも思えてきて、結果、「ベリアルは絵が下手」とい
う新たな設定が生まれる事になりました。まあ、彼は割と
完璧なところがあるので、このぐらいの欠点があってもい
いでしょう。