★ 死海に来させはしたものの

 今回の海神ダゴンの復活劇。当初はソロモン編では
なく、ルシファーたちが海水浴へ行ったら、ダゴン復活
のハプニングに見舞われるという、単発エピソードとし
て考えてました。
 しかし、「六芒星」に海を支配するヴェパールが選ば
れた事で、急遽、ソロモン編のエピソードとして再編。
バアル神の復活との対比で、予想以上に良い話が出
来たと思ってます。
 ただ、ご存じの通り、作者は今春、シリア・ヨルダンに
旅行に行きまして、それでついつい取材の成果を出し
たいという欲が出てしまい、舞台をヨルダンの死海に
変更してしまったんですね。
 まあ、結果的には、日本で復活するよりは違和感が
なかったと思いますが、勢いでルシファーたちをヨルダ
ンに来させてしまい、さて、どうしたものかと。(苦笑)

 
 

★ リアルと空想の狭間で

 人間であるルシファーは、リアルに考えれば飛行機で
ヨルダンへ、逆にマルコシアスは堕天使だから、瞬間移
動ができそうだと、あまりよく考えずに、各自、相応しい
と思われる手段で死海へ赴かせたのですが、どうも矛
盾があるような気がしてなりません。
 例えば、マルコシアスが瞬間移動できるんだとしたら、
そもそもジェイスン・バークなんて使う必要ないんじゃな
いかとか、六芒星の一人アスタロトも人間という設定だ
から、彼も飛行機で移動してるのかとか。
 そこで、ツッコミ所は極力減らしたいので、作者なりに
いろいろ考えました。堕天使は瞬間移動はできるけど、
移動した後、姿が完全に現れるまでには数秒かかるん
だとか、ルシファーたちがウリエルに天界に連れて行っ
てもらったように、アスタロトも他の堕天使に移動を手
伝ってもらってるんだとか。
 でも、そうなると、じゃあ今回もルシファーはマルコシ
アスに運んでもらえば良かったじゃないかと、別のツッ
コミが生じたので、作者も最終的には開き直りました。
「だって、フィクションですから」。

★ ダンテのウェイトレスたち

 初登場以来、ダンテのレギュラーとして活躍(?)して
きたうずめですが、今回は初めての欠場。
 疫病が蔓延したという話なので、ダンテからも一人ぐ
らい感染者を出そうと考えたわけですが、バカの信吾
は病気しなそうだし、マスターにしちゃうとダンテが閉
店になっちゃうし(とはいえ、マスターって実際、何をや
ってるんだろう・・・・)、消去法的に比較的まともなうず
めが被害者になったわけです。
 しかし、実際にシナリオを書いていると、ついついう
ずめの台詞を書いてしまい、「あ、そうか。今回はいな
いんだっけ」と慌てて消す事も何度か。作者的にはそ
れほど大事にしてなかったキャラなんですが、実は会
話を回す上でかなり重要だった事が判明。いなくなっ
て初めてわかる、人(キャラ)のありがたみ。
 まあ、その分、しばらくはもう一人のウェイトレス、リ
リスに頑張ってもらうとしましょう。実際、この人もちゃ
んと働いてるのかよくわかりませんが、わがままキャ
ラの割には、マスターの言う事はちゃんと聞くんです
よね。意外とかわいいところもあるのかも。次回はそ
んなリリスが活躍するお話です。